「EDの治療を始めたいけど、病院に行くのはどうしても恥ずかしい…」
パートナーや友人にも打ち明けにくいこの悩みを、医療機関で相談することに強い抵抗を感じるのは、決して特別なことではありません。
私たち愛知EDラボ編集部は、これまで数多くのED治療クリニック様のWebマーケティングやサイト運用を支援してまいりました。その過程で、現場の先生方や実際に治療を受けた患者様の声、さらに各クリニックが公表する調査データを収集・分析し、ED治療に関するリアルな情報とノウハウを蓄積しています。これらのノウハウやデータに基づき、ED治療に伴う「恥ずかしさ」という心理的な壁を乗り越えるための具体的な方法について詳しく解説します。
この記事のトピック
ED治療を「恥ずかしい」と感じるのは、あなただけではありません
まず知っていただきたいのは、ED治療に対して羞恥心や不安を抱くのは、ごく自然な感情だということです。実際に、ED治療の経験がある男性を対象としたある調査では、実に87.8%もの人が、初めて医療機関を訪れる前に「恥ずかしいと感じていた」と回答しています。この調査は株式会社ぷれにゅーが2024年2月に実施したもので、治療経験者の本音を反映したデータとして参考にできます。
この感情とは裏腹に、EDはもはや稀な悩みではなく、多くの男性にとって身近な健康問題となっています。2024年に日本性機能学会が25年ぶりに発表した全国調査によると、日本国内のED有病者数は推定約1,400万人にのぼると報告されました。これは成人男性の約3人に1人が何らかの勃起に関する悩みを抱えている計算になり、多くのメディアで報じられた信頼性の高いデータです。
特に注目すべきは、この調査が「EDは高齢者の問題」という固定観念を覆した点です。20～24歳の有病率が26.6%に達し、これは50～54歳（27.8%）とほぼ同水準でした。ストレス社会を反映し、若い世代にとってもEDは他人事ではないことが、この公的な調査によって示されています。
しかし、これほど多くの方が悩んでいるにもかかわらず、実際に医療機関を受診する人の割合は極めて低いのが現状です。浜松町第一クリニックが公式サイトで公開している調査データによれば、ED有病者のうち医療機関を受診する割合はわずか7.6%に留まっています。このクリニックは長年にわたりED治療を専門としており、そのデータは現場の実感を色濃く反映していると言えるでしょう。この「悩んでいる人の多さ」と「受診する人の少なさ」の間に存在する大きな隔たりこそが、多くの男性が「恥ずかしさ」という壁に阻まれている現実を浮き彫りにしています。
なぜ？対面診療で多くの人が感じる「4つの気まずい瞬間」
なぜ多くの男性が、医療機関への一歩を踏み出せないのでしょうか。その理由は、対面診療のプロセスに潜む、いくつかの「気まずい瞬間」に集約されます。ここでは、受付から薬の受け取りまでの流れを4つのステップに分け、多くの人が感じる心理的ハードルを具体的に見ていきましょう。
1. 受付：最初の、そして最大の難関
対面診療における最初の関門は、受付で用件を伝える瞬間です。前述した株式会社ぷれにゅーのアンケート調査では、受診前に最も恥ずかしいと感じた点として「受付で治療を受けに来たと伝えること」が最多の回答でした。多くのクリニックでは受付スタッフが女性であるため、男性特有のデリケートな悩みを異性に伝えること自体に強い抵抗を感じる方が多いのです。この心理を理解し、一部の専門クリニックではスタッフを全員男性で揃える配慮をしているという話も聞きます。
2. 待合室：知人との遭遇という恐怖
受付を乗り越えても、待合室では「知り合いに会ったらどうしよう」という別の不安が待ち受けています。この点について、浜松町第一クリニックは非常に重要な視点をコラムで提供しています。それによると、地方からわざわざ来院する患者様が多く、その方々は口を揃えて「近所の病院では絶対に無理」と話すそうです。理由として、医師やスタッフ、他の患者が顔見知りである可能性が高く、「ED治療を受けたことが数日で町中に広まるかもしれない」というプライバシーへの強い懸念があるからだと述べられています。これは治療内容以上に、情報が漏れることへの恐怖が受診を妨げていることを示しています。
3. 診察室：デリケートな内容の告白と誤解
診察室では「性器を直接見せなければならないのではないか」という誤解が、受診をためらわせる大きな原因の一つです。バイエル薬品株式会社が2018年に行った調査では、男女の約40%がEDの診察に「触診」が伴うと考えていることが明らかになりました。しかし、これは大きな誤解です。日本性機能学会の「ED診療ガイドライン」でも、診断の基本は病歴の聴取や問診票が中心とされています。ED治療薬を処方するための診察では、安全に薬を処方できるかを判断するための会話が主となり、基本的に服を脱いだり性器を診察したりすることはない、と多くの専門クリニックが明言しています。
4. 薬局：公の場での受け取りという最終関門
無事に診察を終えても、院外処方の場合には最後の関門が残っています。それは、調剤薬局でED治療薬を受け取るという行為です。他の患者や薬剤師がいる前で、薬の名前を呼ばれたりパッケージを見られたりすることに抵抗を感じる方は少なくありません。そのため、一部の情報サイトでは「院外の薬局が恥ずかしい場合は、院内で処方してくれる専門クリニックを選ぶのがおすすめ」と明確にアドバイスされているほど、このハードルは広く認識されています。
解決策は「病院に行かない」こと。オンライン診療という選択肢
これら対面診療に潜む数々の「気まずい瞬間」を根本から解決する答えは、非常にシンプルです。それは「病院に行かない」という選択、すなわちオンライン診療の活用です。オンライン診療は、前章で挙げた4つのハードルをすべて解消し、プライバシーを完全に守りながら、安全なED治療を始めることを可能にします。
ここでは、多くのクリニックで採用されている一般的なオンライン診療の流れを見ていきましょう。
- 予約：スマートフォンやPCから公式サイトにアクセスし、簡単な問診票に回答して予約します。
- 診察：予約時間になると、医師から電話やビデオ通話で連絡が来ます。診察は、厚生労働省が定める研修を修了した正規の医師が担当します。
- 決済：診察後、クレジットカードや銀行振込などでオンライン決済を行います。
- 薬の受け取り：決済が完了すると、処方された薬が指定の住所へ郵送されます。
特に、浜松町第一クリニックのように、診察がビデオ通話ではなく電話のみで完結するクリニックもあります。これは「顔を見られることすら恥ずかしい」と感じる方にとって、心理的ハードルを極限まで下げてくれる配慮と言えるでしょう。
さらに、プライバシーを守るための徹底した配慮もオンライン診療の大きな魅力です。例えば、配送伝票に記載される「発送元名」と「品名」を患者自身が選択できたり、自宅への配送を避けたい方向けに「郵便局留め」に対応していたりするサービスもあります。ED治療は自費診療のため保険証も不要で、会社や健保組合に記録が残る心配もありません。
オンライン診療へのよくある疑問を解消【Q&A】
オンライン診療に興味を持っても、まだいくつかの疑問や不安が残るかもしれません。ここでは、多くの方が抱くであろう質問にQ&A形式でお答えし、その不安を解消します。
Q1. 費用は薬代だけ？追加料金は？
A. 費用体系はクリニックによって異なりますので、事前の確認が重要です。例えば、浜松町第一クリニックのように診察料が無料で「お薬代＋送料」のみのところもあれば、クリニックフォアのように「お薬代＋診察料＋送料」が必要なところもあります。総額でいくらかかるのかを公式サイトでしっかり確認しましょう。
Q2. 薬は家族にバレずに受け取れますか？
A. はい、万全の対策が用意されています。プライバシー保護はオンライン診療の最重要事項の一つです。下の表のように、各クリニックが様々な工夫を凝らしています。
| 特徴 | 浜松町第一クリニック | DMMオンラインクリニック | クリニックフォア |
|---|---|---|---|
| 診察方法 | 電話のみ | ビデオ通話 | ビデオ通話 |
| 発送元名義 | 選択・変更可能 | クリニック名 | 「クリニックフォア」等 |
| 品名の記載 | 選択・変更可能 | 「雑貨」など | 中身がわからない梱包 |
| 郵便局/コンビニ受取 | 郵便局留めが可能 | コンビニ受取が可能 | コンビニ受取が可能 |
※上記は各クリニック公式サイトの情報を基に編集部が作成（2025年10月時点）
Q3. 診察ではどんなことを聞かれるの？
A. あなたの安全を守るための、ごく一般的な医学的な質問です。問診内容は対面診療と変わりません。主に、EDの症状、現在の健康状態や既往歴（特に心臓病など）、現在服用している他の薬などを質問されます。これは安全に治療薬を処方するために不可欠なプロセスですので、正直に答えることが重要です。
【重要】「恥ずかしいから」と個人輸入に頼るのは絶対にNG
その手軽さの裏に、危険が潜んでいます
「オンラインでも気が引ける…」と感じた方が次に考えてしまうのが「個人輸入」ですが、これは絶対に避けるべき選択です。その手軽さの裏には、あなたの健康を脅かす深刻なリスクが潜んでいます。
ファイザーなど製薬会社4社が合同で実施した調査は、その危険性を明確に示しています。この調査は、偽造医薬品問題の深刻さを伝えるため、多くの公的機関や医療機関が引用する信頼性の高い情報源です。それによると、インターネットで販売されているED治療薬の40%以上が偽造品であったと報告されています。
さらに深刻なのは、利用者の心理です。同調査では、ネット購入者の87.7%もの人が「自分が購入した薬は本物だ」と信じ込んでいることが明らかになりました。偽造薬には有効成分が全く入っていなかったり、不純物や有害物質が混入していたりするケースが報告されており、厚生労働省も偽造薬による健康被害事例を公表し、繰り返し注意喚起しています。
そして最も重要なことは、個人輸入した医薬品で健康被害が起きても、「医薬品副作用被害救済制度（PMDA）」という公的な救済制度の対象外になるという事実です。すべてが自己責任となるのです。「恥ずかしい」という感情を避ける代償は、あまりにも大きいと言わざるを得ません。
まとめ：恥ずかしさを乗り越え、自信を取り戻す第一歩を踏み出そう
ED治療に対して「恥ずかしい」と感じるのは、多くの男性が共有するごく自然な感情です。しかし、その心理的な壁を乗り越えられずに治療を諦めたり、個人輸入という危険な道を選んだりする必要は全くありません。
- ED治療に羞恥心を感じるのは、8割以上の男性が経験する自然な感情である。
- 対面診療には「受付」「待合室」など、気まずさを感じる構造的な課題がある。
- これらの問題を根本から解決するのが「オンライン診療」という選択肢。
- オンライン診療なら、誰とも会わず、プライバシーを守りながら安全な治療を始められる。
- 安易な個人輸入は偽造薬のリスクが非常に高く、健康被害の危険があるため絶対に避けるべき。
EDは治療によって改善が見込める医学的な症状です。これらの課題を解決し、誰にも知られずに安心して治療を始めるための最も現実的で安全な選択肢が「オンライン診療」です。あなたの抱える不安を解消し、自信に満ちた日々を取り戻すために、ぜひオンライン診療の活用を検討してみてください。