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実は「約48%」が男性側に原因?WHOが示す不妊の事実

かつて不妊症は女性の課題と見なされがちでしたが、世界保健機関(WHO)の包括的な調査報告によると、その認識は劇的に変化しています。
不妊に悩むカップルの原因内訳において、男性側に原因があるケース(男性のみ、または男女双方)は全体の約48%に達することが明らかとなっています。つまり、不妊治療はもはや「二人三脚」で取り組むべき健康課題なのです。
男性不妊の具体的な原因内訳
厚生労働省の調査データ(2015年)によると、男性不妊の原因は主に以下のように分類されます。
- 造精機能障害(約82.4%):精子を作る機能の不全。精索静脈瘤などが主な原因。
- 性機能障害(約13.5%):ED(勃起不全)や膣内射精障害により、物理的に性行為が完遂できない状態。
- 閉塞性精路障害(約3.9%):精子の通り道が塞がっている状態。
ここで注目すべきは、「性機能障害(ED等)」が約13.5%も占めている点です。精子の質に問題がなくても、「肝心な時に勃起しない」ために不妊となっているケースが、臨床的に無視できない規模で存在しています。
妊活の最大の敵「タイミングED」のメカニズム
妊活中の男性を最も悩ませるのが、排卵日に合わせて性行為を行わなければならないというプレッシャーから来る「タイミングED」です。これは生理機能に問題がないにもかかわらず、特定の状況下で勃起不全に陥る現象です。
なぜ「排卵日」に限ってできなくなるのか?
勃起はリラックスした状態(副交感神経優位)で起こりますが、「今日失敗したらまた1ヶ月待たなければならない」という強烈なプレッシャーは、緊張状態(交感神経優位)を引き起こします。
浜松町第一クリニックの解説によると、交感神経が優位になると血管を収縮させるアドレナリンなどが分泌され、陰茎への血流が遮断されてしまいます。これは「愛情が冷めた」わけではなく、自律神経の正常な反応としてブレーキがかかっている状態なのです。
ケーススタディ:プレッシャーの悪循環
「排卵日だよ」と告げられるたびに動悸がし、過去に中折れした記憶がフラッシュバックする(予期不安)。これにより、さらに交感神経が刺激され、勃起が起こりにくくなるという悪循環に陥ります。
ED治療薬は妊活に使っても安全か?【医学的見解】
タイミングEDや加齢による衰えをカバーするために、ED治療薬(バイアグラ、シアリス等)を使用することは、医学的に推奨される選択肢の一つです。
胎児への影響に関するエビデンス
最も気になる「薬が胎児や精子に悪影響を与えないか」という点について、添付文書や毒性試験の結果に基づくと、安全性は高く評価されています。
- 作用機序:ED治療薬(PDE5阻害薬)は血管を拡張させて血流を良くする薬であり、精子の遺伝子情報(DNA)を改変する作用はありません。
- 毒性試験:ラットを用いた生殖発生毒性試験において、臨床用量を超える量を投与しても、催奇形性や胎児への毒性は認められていません。
- 臨床現場の声:浜松町第一クリニックの竹越院長も、長年の臨床経験において、ED薬の使用に起因する胎児の異常報告はないとしており、母子ともに安全であるとの見解を示しています。
さらに、2022年4月から不妊治療目的でのED治療薬処方が特定の条件下で保険適用となったことは、国がその安全性と有効性を公的に認めた証左とも言えます(※一般的なED外来では利便性の観点から自費診療が主ですが、薬の安全性自体は変わりません)。
精子の質を高める「生活習慣」の是正
ED治療薬で「行為」をサポートすると同時に、精子の質(造精機能)を高めるための生活習慣改善も重要です。精子は約74日かけて作られるため、日々の積み重ねが結果を左右します。
精巣は「熱」に弱い
精巣機能の維持には体温より2〜3℃低い環境が理想です。以下のような「温熱リスク」を避けることが推奨されます。
- サウナや長時間の熱いお風呂
- 膝上でのノートパソコン使用(バッテリー熱と通気性悪化)
- ブリーフなどの密着型下着(通気性の良いトランクスが推奨)
摂取すべき栄養と避けるべき食品
| 区分 | 項目 | 解説 |
|---|---|---|
| 推奨 | 亜鉛・葉酸 | 牡蠣やレバー、ブロッコリーなど。精子形成やDNAの安定化に必須。 |
| 抗酸化物質 | ビタミンE(ナッツ類)、リコピン(トマト)など。精子を酸化ストレスから守る。 | |
| 注意 | トランス脂肪酸 | マーガリンやファストフードに含まれる。精子濃度の低下と関連があるため控える。 |
| 加工肉 | ハム・ソーセージ等の過剰摂取は、正常形態精子の割合を低下させるリスクがある。 |
【警告】ネット通販(個人輸入)の4割は偽造薬
「病院に行くのが恥ずかしい」からと、インターネットの個人輸入代行サイトで薬を買おうとしていませんか?それは妊活において最も避けるべき危険な行為です。
4社合同調査による衝撃の事実
製薬大手4社が実施した調査(2016年)によると、ネット通販で購入したED治療薬の約40.0%が偽造品(偽物)でした。特にタイ経由のルートでは約半数が偽物という結果が出ています。
これらの偽造薬には、以下のような深刻なリスクがあります。
- 不純物の混入:不衛生な環境で製造され、金属片や異物が混入している。
- 成分の偽装・過量含有:表示と違う成分が入っていたり、通常の数倍の成分が入っていて急激な血圧低下を招く恐れがある。
- 溶けない:浜松町第一クリニックの実験では、長時間経っても溶解しない粗悪品も確認されています。
万が一、個人輸入の薬で健康被害が出ても、国の「医薬品副作用被害救済制度」の対象外となり、全て自己責任となります。これから子供を授かろうとする大事な時期に、このようなリスクを冒すことは絶対に避けてください。
よくある質問(Q&A)
Q. ED治療薬を使うと自然妊娠しにくくなりますか?
A. いいえ、そのようなことはありません。むしろ、しっかりと勃起して膣内で射精できる回数が増えることで、妊娠の確率は高まります。薬を使ってでも「成功体験」を積むことが、プレッシャーからの解放にも繋がります。
Q. 病院に行く時間がありません。どうすれば良いですか?
A. 現在はオンライン診療が普及しています。スマホで医師の診察を受けられ、正規品の薬が郵送で届きます。通院の手間や、待合室で知り合いに会うリスクもなく、手軽に安全な薬を入手できます。
まとめ
男性不妊と正しい妊活について、医学的なデータに基づいて解説しました。
- 不妊の約半数は男性側にも原因があり、その中には「性機能障害(ED)」も含まれる。
- 「タイミングED」は自律神経の作用であり、誰にでも起こりうる生理現象。
- ED治療薬は胎児への悪影響はなく、妊活において安全かつ有効なサポート手段である。
- ネット通販の薬は4割が偽造品であり、妊活中の使用は極めて危険。
妊活は、男性にとってもプレッシャーのかかるものです。しかし、正しい知識を持ち、医療の力を適切に借りることで、その負担は大きく軽減できます。
これらの課題を解決し、誰にも知られずに安心して治療を始めるための最も現実的で安全な選択肢が「オンライン診療」です。偽造薬のリスクを避け、専門医の管理下で処方された安全な薬で、自信を持って妊活に取り組んでください。あなたのその一歩が、パートナーとの未来を明るくするはずです。